石屋のないしょ話

  • 石屋のないしょ話

「元日」と「元旦」の違い

日本人にとって、お正月は特別な行事です。玄関に門松を立て、戸口や神棚にしめ飾りをはり、床の間に鏡餅を供えます。

これらはすべて「歳神」という正月の神様を迎えるための飾りです。歳神は毎年、正月の間だけ各家庭にやってくる五穀豊穣の神様で、一年の始めに新しい運気と福をもたらします。

新年の挨拶である「あけましておめでとうございます」は、この歳神を歓迎したことに由来するといわれています。

最近では一月三日までの三が日や、松の内までを「正月」と言っていますが、本来は一月全体を指した言葉でした。

満月から満月までを一ヶ月としていた太陰暦では、一月十五日が一年の始まりでした。ところが奈良時代に、中国から太陰太陽暦が伝わると、朝廷は一月一日(朔日)を年始とする「朔旦正月」を取り入れました。

徐々に一月一日のほうが正月として定着したため、現在でも一月一日を「大正月」、もともとの正月だった一月十五日を「小正月」、または陰暦では満月にちなんで毎月十五日を「望の日」と呼んだことから「望の正月と」も呼ばれています。

大正月の一月一日のことを「元日」と言ったり「元旦」と言ったり混同されがちですが、厳密にはこの二つの言葉は違います。

「元」は「はじめ」を意味するので、「元日」は一年の初めの日、つまり一月一日のことをさします。一方、「元旦」の「旦」は「日の出」を表しています。

つまり「元旦」は、正確には元日の朝を意味しているのです。

 

ご参考までに・・・。