- 仏事Q&A
第六天の外道・天魔
お釈迦様が悟りを得るとき、さまざまな誘惑が襲ってきたといわれています。
その誘惑をした悪魔は、他化自在天といわれる神だったのです。
他化自在天は、下から数えて六番目の天界に住む、天魔と呼ばれる神でした。彼は、世の人々が快楽に溺れることを喜びとしたり、人々が善行をしようとすると邪魔したりする神でした。
そんな神ですから、聖者である仏陀が誕生するのは困るのです。そこで、お釈迦様が悟りを得ようとしていたとき、さまざまな誘惑で邪魔をしました。
たとえば、地位や名誉、金銭、女性、健康な肉体、そして将来の安らかな死・・・。修行を止めることと引き換えに与えようというのです。しかし、お釈迦様はそうした誘惑を悉く退けたのです。ついに他化自在天は、負けを認め退散してしまうのです。
世の中には、多くの誘惑があります。金銭的誘惑、異性の誘惑、地位や名誉の誘惑など、周りを見れば誘惑だらけです。人は誘惑の中に生きているようなものでしょう。
その誘惑に負けてはいけません。これぐらいは大丈夫だろう、わかりはしないだろう、少しぐらいいいだろうという、天魔の囁きに負けてはいけないのです。
天魔はいつもあなたを狙っています。
くれぐれもご注意ください。